
2025年1月吉日 谷山生協クリニック
院長 蓑輪 一文
日頃より医療生協の組合員をはじめ利用者の皆様方、地域の開業の先生方、介護・福祉・行政の関係者の方々、多くの皆様方に当クリニックを支えて頂き、誠にありがとうございます。昨年は夏のコロナ第11波、その後のマイコプラズマおよび年末のインフルエンザの感染爆発と感染症に追い回された1年でした。数年間のコロナ禍自粛によりコロナ以外の感染症に対する免疫のブースター効果が薄れ、国民全体で集団免疫を挙げている最中と考えられます。
また10月には自動受付機・精算機、番号呼び出し、一部WEB問診票を導入致しました。当初は職員も不慣れで皆様方にはご迷惑をおかけしたことをお詫び致します。今後は習熟するに従い、時間短縮と対人サービスの向上に努めて参りたいと思っております。世界的には戦禍も絶えず、政情不安も拡がり、更なる分断が危惧される2025年ですが、皆さんと共に地道に乗り越えていきたいと思います。
谷山生協クリニックは、鹿児島生協病院の外来部門(内科、外科、小児科)をより身近でかかりやすくするために、生協歯科クリニックと同居する形で2002年10月に開院しました。この間2度の増改築を経て、2006年には病後児保育室レインボーキッズ、2008年には通所リハビリテーション、血液透
析部門を加え、また2015年には在宅部門が生協往診クリニックとして独立、2019年からは無料低額診療、2020年からは発熱外来も定着し、現在に至っております。
私たちは「人権を尊重し、共同のいとなみとしての医療と介護・福祉をすすめ、人びとのいのちと健康を守ります。地域・職域の人びとと共に、医療機関、福祉施設などとの連携を強め、安心して住み続けられるまちづくりをすすめます」といった理念を掲げ、日々の診療に勤しんで参りました。これはとりもなおさず、国を挙げて進めようとしている地域包括ケアシステムの原型と言えます。経済格差と貧困が蔓延する厳しい社会情勢ではありますが、地域に暮す多くの皆様方と手を取り合ってより良い地域社会を形づくる一役を担いたいと考えております。
今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。